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那須に古民家を移築した、貸し別荘「無暦日」のホームページです。

無暦日玄関

職人技の組子
骨太な梁
時を刻む古時計
 

〜無暦日へようこそ〜

「那須」と言えば関東と東北の境目に位置した避暑地でございます。ご縁がありまして、古民家をこの地に移築再生いたしました。
この家にかかわりまして、6年の歳月、愛情を注ぎ築き上げて参りましたがその過程で人として
色々な事を学び教えられる機会を与えられました。

また、暮らす事により人とのかかわりや自然への感謝といった「愛」をいっそう感じることとなりました。
この「無歴日」で暦の無い日々をお過ごしいただき、ご自身を癒す空間としてお役に立てていただけましたら幸いでございます。



骨董市巡りを覚えたのは学生の頃でした。
なぜ、古物に惹かれたのでしょう。
思い起こせば、物心がつく前から我が家とは別に、純日本的な住まいに
身を置くことが度々あり、そんな記憶の影響ではなかったかと。
骨董には及びませんが、古物好きが講じ
いつしか日本家屋の意匠に惹きつけられるようになっておりました。

そのような折、出会った一冊の本が降幡廣信氏の
「民家の再生 降旗廣信の仕事」だったのでした。
そうして、いつかは「住まう」と心ひそかに願った二十代でした。
それから、この愛する民家に出会いましたのは、2003年
5年程前のことになります。
道路拡張工事のため民家を壊すしかないという情報が
知人により寄せられたのがきっかけでした。
(若い頃より願っていたことでしたので、夢のような話が
転がり込んできたものだと耳を疑いました。)
所在は、我が家からほど遠くない福島県中通り地方。
とはいえやや会津の気候を受けた積雪の多少ある所です。

約130年程前(明治10年頃)に造り酒屋の別宅として建てられた茅葺き片二階の38 坪程の家です。
身近な所にこのような材をふんだんに用いた豪壮で上等な民家が存在していたことに驚かされました。
屋根をよく見れば扇垂木といって、この辺りではとても珍しい様式で、職人(大工)を遠方から呼び寄せての建築で
あったことも察せられ、外観はなんとも趣のある漆喰の白と木格子が印象的な瀟洒な佇まいです。

室内は130年経過の建物とは思えないほどそっくりとしており
梁、柱は欅の漆塗り、手の込んだ組子が施された書院造り
彫り物がされた神棚や仏壇と、全て一つ一つに建て主と職人の
思い入れが感じられる素晴らしいものです。
(思わず武者震いしてしまったものです。)
このように贅を尽くした日本古来の美しい建物が廃棄されるということは
日本の職人(大工)の伝統技術の足跡をも失わせてしまうのではないか。

日本人は昔から、日々の生活からも美を追求していたことの証明を残して行かねば。と大変おこがましいながら
そんな思い(使命感)まで持ってしまっておりました。

そうして、建築の段になりますとやはり昔ながらの日本家屋は弱点も多いもの。
そこで、まず、温かく住まうこと。生活の便良く快適にすることを心がけました。
建物自体しっかりとしており建具も襖も傷みがほとんどありませんから
間取りも変えず既存の物はできるだけ用いました。が、床暖を施し
廊下廻りの雨戸は防犯上腰窓としたためその際には意匠を損なわぬよう
木窓を施すなど気を配りました。移築再生から四年経た現在、日々の暮らしの
日本家屋は一日の移ろいの中でも光と影による幻想的な美しさをも
演出し楽しませてくれます。

増して、四季の移ろいといった自然の恵を敏感に察知できる感性をも育ませ、心に潤いを与えてくれていると感じております。
この体験をもとに、私どもと同じように日本家屋を愛する方々に、自然あふれる森の中で心豊かに
穏やかなひとときを過ごしていただくことができるのであればと、別荘暮らし体験としてこの空間を提供したいと考えるようになりました。

また、古民家と小川の流れる森の中で、自己を表現したい方や音楽や芸術をなさる方々の修行や発表の場として。
また、静かな環境での執筆活動などご要望に応じ、多面的に受け入れて行たいと考えております。
 
 
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